リビングテック協会 -LIVING TECH ASSOCIATION JAPAN-

#015 Matter勉強会/Connectivity Standards Allianceとの連携協定

#015 Matter勉強会/Connectivity Standards Allianceとの連携協定

リノベる株式会社の本社で行われたイベントの様子

2025年6月20日に、リノベる株式会社本社において、スマートホームをはじめとするIoT標準規格「Matter」を策定するConnectivity Standards Alliance(以下アライアンス)と、日本における「Matter」を基盤としたスマートホームの普及・啓蒙を目的としたマーケティング連携協定を締結しました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000057987.html

協定調印の様子
左からLIVING TECH協会代表理事 澤田大輔氏/山下智弘氏、Connectivity Standards Alliance President and CEO Tobin Richardson氏/同日本支部代表 新貝文将氏

スマートホームは、私たちの暮らしを便利にしてくれるもの、というイメージが先行しがちですが、実は、様々な社会課題やわたしたちの日々の暮らしの課題の解決策としても活用できるものです。

単身世帯では、不在時にスマート照明やスマートリモコンでテレビをつけて在宅装いが出来たり、スマートドアベルやスマートカメラで遠隔監視ができる防犯対策、共働き世帯の家事負担の軽減、高齢者の見守りや熱中症対策、介護観点での見守りなどの利活用、エアコンなどの空調機器の自動管理やスマート置き配によるカーボンニュートラルへの貢献など、様々な困りや課題を解決してくれます。

ただ、今まではメーカーごとに異なるアプリで設定しなければならず、複雑で面倒なことが多く、導入するにもハードルがありました。それを簡単に、安全に、安心して誰もがスマートホームのメリットを享受できる仕組みが「Matter」です。(詳細はプレスリリース参照)

今回、連携を記念して、アライアンスPresident兼CEOのTobin Richardson氏の来日に合わせ、同アライアンス日本支部代表で、当協会参画企業X-HEMISTRY代表取締役の新貝文将氏を招き、”住まいをつなげるグローバルスタンダード「Matter」で変わる「スマートホーム2.0」の未来”と題し、イベントを開催する運びとなりました。

会場のキャパシティ上限に近い80名強の参加者が集まり、Matterの展望や解説に関し、あっという間の90分のイベントが開催されました。

イベントに先立ち、代表理事の山下智弘氏からご挨拶をさせていただいたのち、Tobin氏の講演と新貝氏のMatter勉強会で約90分にわたるイベントとなりました。

Tobin氏が、日本における一般公開イベントで語るのは日本で初めてとなるそうです。Matterの生まれた背景など、貴重なお話を聞く機会となりました。

Tobin氏の講演の後は、Matterに関する基礎情報や最新バージョンのお話や、技術的な面も含め、知っている方にもおさらいができ、知らない方にはわかりやすくインプットいただける勉強会が行われました。勉強会の最後には、質疑応答の時間も設け、参加者から積極的な質疑をいただきました。

新貝氏からMatterの基本の「き」など、わかりやすい解説

第2部はリノベる本社の地下1Fのスペースでオープン交流会(懇親会)が行われ、ここでもスマートホーム関係者たちの熱い議論とネットワーキングで盛り上がっておりました。

懇親会の中締めでTobin氏からの挨拶

今回のイベントは、両団体の連携の第1歩としての位置づけです。今後は、BtoC、BtoB問わず、ともに展示会やセミナー、WEBなどにおいて情報発信を行い、Matterやスマートホームに関してより多くの方々に知っていただけるように活動してまいります。

(参考リンク)

Connectivity Standards Alliance https://csa-iot.org/

スマートホームの世界標準Matterに関するまとめ(新貝氏note)
https://note.com/fumi_shingai/m/m95055285c6e3

日本で販売されているMatter対応製品一覧 – β版(2025/05/20時点、X-HEMISTRY調べ)
https://x-hemistry.com/smarthome/article/mattercompatibleproductsinjapan/